【結論】初心者に単語アプリは向いていません
本日は「英語初心者に単語アプリはオススメなのか?」という疑問についてです。
さっそく結論からいうと、初心者には単語アプリは向いていません。単語アプリが向いていない理由はこちらの2点です。
- 単語アプリは手軽なので学習量が減りやすい
- 初心者ほど単語学習量は多い方がいい
具体的に説明をしていきます。
今回の記事では人気英単語アプリ「mikan」のようなアプリを想定しています。このアプリは英語の意味を四択の和訳から選択する形式の英単語アプリです。
なぜ向かない?①:単語アプリは手軽なので学習量が減りやすい
単語アプリは無料でダウンロードできるものがほとんどです。非常に手軽に無料ではじめることができます。
またスマホでいつでもできるという手軽さはメリットです。しかし「ガッツリ○分単語の勉強をしよう」という際には向いていません。いつでもできるから、まとまった時間にやろうとする機会が減ります。
スマホにはSNS・ゲームなど誘惑も多いです。そうとう強い意志がある人でないと、他の誘惑を我慢して単語アプリの学習時間を増やすのは難しいでしょう。
なぜ向かない?②:初心者ほど単語学習量は多い方がいい
2つめの理由は「初心者ほど単語学習量は多い方がいい」からです。
どのような英語学習にも「単語」は必ずあります。文法・長文・リスニング・スピーキングなど、どんな勉強のおいても単語が基礎になります。
なので単語をあまり知らないと、他の勉強の効率が下がってしまう。どんなにたくさん勉強をしても、知らない単語の意味調べで時間がかかってしまうようになります。
だから、英語初心者の人ほど単語学習量は増やしたほうがいいです。単語力がつけば他の勉強もやりやすくなります。しかしながら単語アプリでは十分な学習時間がとれず、ダラダラと何ヶ月も単語学習をつづけている人がいるのも事実です。
僕の友人も1年間くらいずっと単語をやっていました(笑)たまに英語の勉強の話になると「単語はやっている」と言っていましたが、単語だけじゃ英語力はつきませんよね。
でも単語アプリももちろん良い面もあります。使い方によってはデメリットをうまくなくすこともできます。単語アプリを使うか悩む方は、このあとのメリット・デメリットを読んで検討してみましょう。
初心者が単語アプリをつかう「メリット」3選
まずメリット3つをまとめます。
- 手軽にはじめられる
- すきま時間にできる
- 音声学習ができる
それでは具体的に説明していきます。
【初心者向け】単語アプリのメリット①:手軽にはじめられる
単語アプリのメリットの1つめは「手軽にはじめられる」というところです。これはデメリットにもつながるのですが、なぜメリットになるのか説明します。
英語初心者の方ですと、「英語はマジで嫌い、就活でTOEICがなければできればやりたくない・・・」という人もいますよね。そして結局なにもやらないまま月日がすぎていく・・・みたいな(笑)
そんな方には手軽にはじめられる単語アプリはオススメできます。もちろん初心者の方は単語帳でガッツリ時間をとって勉強する方がいいのですが、全くやらないくらいならとりあえずはじめましょう。
やる気がでない英語嫌いの方は、英語学習のハードルをとにかく下げてください。脳科学的にやる気は「何かをやること」で生まれます。脳の側坐核(そくざかく)が活動するとやる気がでますが、側坐核は何かをやりはじめないと働かないんです。
単語アプリを今すぐダウンロードして、とりあえずはじめてSNSに「とりあえず単語からはじめる、がんばるぞ!」と発信してモチベを上げましょう。
【初心者向け】単語アプリのメリット②:すきま時間にできる
2つめはすきま時間にできるという点です。これもデメリットに繋がりやすいのですが、忙しい方にはメリットになります。
例えばこんな人ですね。
6:00 起床
7;00 出発
7;15〜8:30 電車で出社
9:00 出勤
19:00 退勤
19:15〜20:30 帰宅
21:00 英語学習
23:30 就寝
とにかく仕事で忙しい方にはおすすめです。夜のまとまった時間は他の勉強にあてたいけど、通勤(通学)の時間は時間がとりやすいみたいな人です。
通勤(通学)の朝は電車が混雑していることもあると思います。単語帳を出して勉強するのが困難であれば、スマホで単語アプリをすすめるのもありだと思います。
しかしながら、相当強い意志がないと危険です。少なくとも「通勤のうちの30分は絶対単語アプリをやる」などルールはつくった方がいいでしょう。
【初心者向け】単語アプリのメリット③:音声学習ができる
最大のメリットは音声学習ができる点です。ほとんどの単語帳にも音声はついていますが、単語アプリではイヤホンをつないぐだけで簡単に学習している単語の音声が確認できます。
単語帳を音声をつかいながら勉強しようとすると、どうしても聞いている音声にあわせて単語帳をすすめることが多くなります。単語アプリであれば、学習している単語の音声が自然に確認できる点は大きなメリットですね。
初心者が単語アプリをつかう「デメリット」3選
次にデメリットについてです。今回は人気英単語アプリ「mikan」のようなアプリを想定しています。この英単語アプリでは、英単語の意味を4つの選択肢から選ぶような使い方になります。
【初心者向け】単語アプリのデメリット①:10問ずつでやると効果が薄い
まずこのような形式の単語アプリですと、デフォの設定が「10問ずつ」の演習になっていることが多いです。10問ずつで学習をすすめると、「たいしてやっていないのに」達成感がうまれてしまいます。
「今日は単語アプリで10回×5セットやったぞ〜」と思っても、50問しか演習していないです。仮に2000単語覚えようとしているとすれば、1周するのに40日かかります。このペースでは遅いので、英語初学者の方には向いていません。
はじめにも言いましたが、初心者は英単語学習時間を増やすことが重要です。最初に基本単語を一気にいれてしまえば、その後の学習効率も上がるんです。このデメリットこんなふうに克服しましょう!
- 単語演習回数は「100問」に設定する
- 1日300〜500単語の学習を目標にする
300〜500単語だと多くかんじるかもしれませんが、完璧に覚える必要はないのでどんどん進めてください。
英単語暗記のポイントは「暗記する時間」ではなく「思い出す時間」を増やすことです。忘れてかまいませんので、どんどん進めていきましょう!
【初心者向け】単語アプリのデメリット②:例文学習ができない
単語アプリのデメリット2つめは「例文学習ができない」です。正確には「できるけどやらない」です。
単語アプリで「英単語→和訳」を選ぶ学習だけしていると、文章中での使われ方はわかりません。とくに英語初心者の方は例文で学習できた方がいいですよ。単語と意味だけだと「同じような単語が多くてわけわからない!」ってなりやすいです。
例文をつかいながら覚えると、どんな文章で使われるかがわかるので追加情報が加わり覚えやすくなります。単語アプリでも例文はみれることが多いのですが、そこまで徹底できる人は少ないです。例文をあわせて確認できる単語帳の方が、のちのち楽になるはずです。
「学習がおわった単語の復習は例文をみながらやる」などのルールをつくると改善されるはずです!
- 例文つきの単語帳もすすめる
- 単語アプリの復習で例文をみるようにする
【初心者向け】単語アプリのデメリット③:挫折しやすい
最後がこれです。「無料で手軽」だからこそ「挫折しやすい」です。
人間は心理学的に「得すること」よりも「損すること」強く反応します。無料だから途中で投げ出しても損しないという心理が挫折しやすくさせます。
単語帳を無料ではじめる人っていないですよね。少なくとも1000円くらいは投資するので、その分やらなきゃって感じやすいです。
英語初心者の方はモチベーションを維持して継続することも重要なので、一定の投資はして「損したくない」という心理に背中を押してもらって方がいいはずです。
それでもどうしても無料のアプリではじめたい方、その場合は友人・家族・SNSで宣言してしまいましょう。「私、この単語アプリ絶対○日までに終わらせる」と宣言してください。
心理的に「恥をかきたくない・嘘をつきたくない」というのもモチベーションを支えてくれます。アプリで学習をすすめる方は目標宣言をしてスタートしましょう。
- 例文つきの単語帳もすすめる
- 単語アプリの復習で例文をみるようにする
本日の記事は以上で終わりです。
メリット・デメリットありますが、まずはとにかく行動することも重要です。今回の記事を参考に単語学習をスタートしていきましょう。