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【書評】『マッキンゼー流 入社1年目 問題解決の教科書』外資コンサルの仕事術とは?

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はじめに

今回の記事では「マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書」という本を紹介します。
この本は世界最強(と著者がいう)のコンサルティングファームであるマッキンゼーの新人が学ぶ仕事術について書いてある本です。

読み終わると、マッキンゼーの仕事術・生活などが、実践しやすい形で学べます。ただし、難しいフレームワークを使いこなせることを目的としている本ではないので、具体のフレームワークは初学者向けにさらっと触れていくことも多いです。

どんな人にオススメできるか?

タイトルの通り、入社1年目(つまり新卒)で仕事術・仕事力の基礎力を高めたい方にぴったりの本です。


本書の導入部分の一節を引用します。

はじめに世界最強のコンサルティングファーム卒業生はなぜ、入社1年で「一生使える」仕事の技術を持てるのか

大嶋 祥誉. マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.7-8). Kindle 版.

なぜマッキンゼーでは、入社1年で「一生使える」仕事の技術を身につけられるのか、これが著者が本書を通じて伝えたい問いでありメッセージになります。

世界最高峰の新人研修プログラムを持つマッキンゼーの仕事術を、たったの本1冊で教えてあげます、ということですね。

マッキンゼーをはじめとする外資系コンサルでは、仕事の生産性・効率性を非常に大事にします。それは顧客への価値提供(バリュー)を第一に起き、成果こそがバリューであり、その成果を最大化する労働力を最大・最高率化して投下することを目指している方だと思います。

この本を読むことで、外資系コンサルの圧倒的な生産性をもつ仕事術を、新卒1年目から知ることができると思うとワクワクしますね。

もちろん新卒の方だけでなく、2~3年目で社内昇進・次のキャリアステップを目指して力をつけたい方にも学びが多い内容なはずです。

著書・著者について

この本の著者の大嶋祥誉氏はマッキンゼーなどの外資コンサルで活躍し、その経験を活かして書いた著書を多く出版しています。

今回の記事で紹介している「マッキンゼー流 入社1年目 問題解決の教科書」以外にも「マッキンゼー流」「マッキンゼー式」の仕事術の本を出しているので、他の本も並行して読んでみるのもオススメです。

特定のジャンルの本を数冊(できれば10冊以上)短期間でまとめて読むことは、個人的な経験上、とても学習効果が高いです。
同じような内容が書かれていることが多いのですが、繰り返し書かれているような内容は普遍的なものだとわかりますし、何冊も重ねて読むことで復習となり学習効果も高いです。

マッキンゼーの仕事術とは?

まずこの本、非常に読みやすいです。
外資コンサル流の仕事術の本になると、典型的なフレームワークの説明をダラダ詰め込んでいる本もあったりするのですが、この本は違います。入社1年目に即効力のある内容を中心に書かれています。

なので、マッキンゼーのマインド面・見た目・持ち物・健康管理・時間管理などなど、新卒1年目の基礎になるような身近な内容が書かれている点がいいところと感じました。

逆に言うと、フレームワークの網羅性や深掘りは少ないです。
ただ、フレームワークは「知っている」こととと「使える」ことは全くの別物で、特に新卒・2~3年目の段階で使いこなすのは実務的な経験や上司からの指導がないとかなり厳しいと思います。なので情報量としてはちょうどいい印象です。

フレームワークは「知っている」ことにも価値があるので、早めに考え方の全体像を知っておくと、必要になった時には深く調べる・関連書を読むというアクションをすれば解決できるのでオススメです。

本書のような本を読んでいる熱心な自己投資の意識のある方ほど、ノウハウだけが溜まっていってアウトプットが少なくなってしまうこともあるので、アウトプット・成果が目的のインプット・読書にしていくといいかと思います。

また著者の実際の経験を踏まえたエピソードが盛り込まれている点も読んでいて楽しいです。マッキンゼーの仕事術だけでなく、働いている人の生活をエピソードで知れるのは、自分を鼓舞するいい材料になります。


特に労働時間という観点でいうと、マッキンゼーの社員はとんでもない時間働くので、「自分ももっと頑張らなくては…」という刺激をもらえます。(もちろん、労働時間が長ければいいと言うわけではありません)

マッキンゼーのエピソードにもっと興味がある方は、NewsPicksのYouTube公式チャンネルのこちらの動画もオススメです。

・マッキンゼー社員は5倍速?
・マッキンゼー社員は眠らない?

といった、見るからに面白そうなテーマを、過去の笑い話として話しています。ぜひ一度見てみてください。

また本書の中でマッキンゼーの精神論についての話があります。
精神論の中で、PMA(Positive Mind Attitude)というものに触れています。日本度で言うと「ポジティブ思考」のような言葉です。

圧倒的な仕事力と労働時間を積み上げていくマッキンゼー社員のベースになるマインド・価値観には「何があってもポジティブ」という面があるのかもしれません。

本書のポイント:フレームワークは道具でしかない

本書のポイントとして感じたことは、

・組織・クライアントに対してどうバリューを出すか
・バリューを出すためにいい問いを立てていい問題を定義できているか
・問題解決をどう解決するか

といった点が重要に感じました。

まず、前提として、仕事の目的は価値提供(バリュー)をすることという認識を持つこと。

そして、問題をどう解決するかの前に、本質的な問題を選ぶことができているかを考えること。 特にこの問題定義は仕事術・思考術で触れられることも多い内容です。もっともバリューにつながる問題をイシューと言って、イシューを定義することが重要であるという考え方です。

問題定義に8割の時間をつかい、解決に残りの2割の時間を使えと言われるくらい正しい問題定義をすることは重要です。

最後に定義した問題をどのように解決していくかですね。 ここで活躍するのが外資系コンサルおなじみのたくさんのフレームワークです。

フレームワークは1冊の本を読むだけで使いこなせるようになるものではないので、日々インプットをしながら実務の中で実践しながら体得していくのがいいのではないでしょうか。

そしてこのフレームワークというのはあくまで道具でしかありません。 どう使うかの道具をたくさん知っている・持っていることよりも、その道具を何の目的でどの道具をどう使うのかということが分かる方が圧倒的に重要です。缶を開けるのに銃やミサイルはいりません。缶切りを使えば誰でも開けられます。

なので上記した3点、 ・組織・クライアントに対してどうバリューを出すか ・バリューを出すためにいい問いを立てていい問題を定義できているか ・問題解決をどう解決するか このような抽象的な重要なことが抑えられていれば、あとは都度必要な道具を見極めて使い方を学んでいけばいいだけだと思います。

こういった前提を持って読んでいただくと、非常に効果的に内容を読み解き実際の仕事や生活にも活かしやすいと思うので、ぜひ参考にしていただけると大変うれしいです。