TOEICのリスニング対策にディクテーションって効果あるのかな…?いろんな参考書や勉強法があってわかんないな。
本日はそんな疑問におこたえします。
ディクテーションとは、英語の音声を聞いて書き出す学習法ですね。シャドーイングとあわせて非常に有名なリスニング学習法です。
ディクテーションがなぜ効果的か?
さっそく結論ですが、ディクテーションはTOEIC対策に効果的です。
理由を3点あります。
- 音声を何回も聞く
- 音声を集中して聞こうとする
- 正しい発音を意識する
さらに具体的に説明します。
①:音声を何回も聞く
ディクテーションをすると一度で、音声を聞き取れないこともあります。その場合に何回も音声を繰り返し聞き直します。
この「聞き取れない」を「聞き取れる」にする作業がとても重要です。
リスニングの勉強をしていると、復習がおろそかになってしまうことが多いです。
どんどん新しい音声を聞いても、聞きとれなかった音声の復習をする時間をとらないともったいないです。
②:音声を集中して聞こうとする
2つめの理由は、音声を集中して聞こうとする点です。
逆にNGな学習法は、「移動時間に英語音声を聞き流す」とか「映画を英語でみるようにする」などです。
特に、TOEIC600点以下くらいの英語初学者にはおすすめできません。
なぜなら、これらの学習法は「音声を聞こうとしない」ことが多いです。
- 移動しながらで集中していない
- 映画の内容に夢中になってしまう
- 映画の音声が難しくて字幕しかみていない
などなど、音声を聞こうとしない「ながら学習」になってしまいがちです。
ですが、ディクテーションであれば、「書き出す」という作業があるので、いやでも集中して聞こうとします。
少しでも聞き取れないところがあれば書き出せないので自然と集中して聞こうとするようになります。結果として、学習時間に対しての学習効率も高まります。
「移動時間に聞き流して1時間勉強した!(でも内容は身になっていない)」となるくらいなら、短時間でも集中してディクテーションをした方がいいです。
③:正しい発音を意識する。
最後が、正しい発音を意識する点です。
ディクテーションを繰り返していると、自分の苦手な発音がわかってきます。典型的に聞き取れない発音のパターンがでてきます。
そういった発音は正しく音声を理解できていない可能性が高いです。でも、ディクテーションでは自然と聞き取れない音声は繰り返し聞くので、徐々に聞き取りやすくなってきます。
また間違って発音を覚えていた単語がある場合にも、ディクテーションの中で間違いに気づいて修正をすることができます。
このようにディクテーションが効果的な理由はたくさんあります。
また、脳科学的にもメリットがあります。五感をつかってさまざまな刺激を脳に与えることで、学習効果が上がるのは有名ですが、ディクテーションではこのような刺激を得られます。
- 「音」を正しく聞く(耳で聞く)
- 「音」を正しく書き出す(目でみる&手を動かす)
- 「音」から正しく意味を理解する(頭で理解する)
こういった、たくさんの刺激を脳におくることができます。
これが音声をただ聞き流す学習ですと、「耳で聞く」というひとつの刺激にしかならないことが多いです。もはや、耳で聞くということでさえ集中していない場合もあります。
リスニング対策は「質>量」を意識しましょう。
やみくもに英語を大量に聞いても意味がありません。短時間でもいいので、音声に集中して脳に刺激をあたえながら学習することで効率が上がります。
もしあなたが、これからTOEIC600点くらいを目標にするなら、以下のような勉強はやめましょう。
- 映画を英語でみる
- 移動時間にリスニング音声を聞き流す
いきなりこのような勉強をすると時間をむだにしてしまいます。
ディクテーションは効果があるんだ!そしたら、どんなふうにやればいいんだろう?
それでは、ディクテーションのやり方についてまとめます。今回はTOEICのリスニング対策を想定しています。
ディクテーションのやり方の注意点
まずディクテーションをする際の注意点についてです。内容はこれからTOEIC600点を目指す方を想定しています。
- 短い文章でやる
- スペルミスは気にしない
- 必ず意味も理解できるようにする
①:短い文章でやる
まず、ディクテーションをやる時は必ず短めの文章でやりましょう。
なぜなら、何度も繰り返し聞きながら学習する想定なので、あまりにも長い文章ですと非常に時間がかかってめんどくさいです。
最初は短めの文章で難しすぎないレベルにしましょう。何度聞いても内容がわからないようであれば難しすぎるのでレベルを変えましょう。
②:スペルミスは気にしない
次に、書き出した時のスペルミスは気にしないようにしてください。正しくスペルを書けることよりも正しく音声を聞き取れることが重要です。
間違えたスペルをまとめて書き出すなどすると時間がかかるのでやめましょう。
まずは間違えてもいいので、どんどんディクテーションを進めてください。
③:必ず意味も理解できるようにする
最後に、聞いた音声は必ず意味も理解できるようにしましょう。
音声を正しく書き出すことができたあとは、文章を読んで意味がわかるか確認しましょう。そして再度音声を聞いて意味をとれるようにしてください。
リスニングの最終目標は「聞いた文章の意味がわかる」です。必ずここまで確認するようにしましょう。
TOEIC対策のディクテーション
それでは最後に具体的なTOEIC対策のディクテーションについてです。こちらの内容はこれからTOEIC600点をとることを目標にしている方向けです。
【TOEIC600点対策】英語リスニング無料学習館がおすすめ
ディクテーション対策の教材はたくさんありますが、TOEIC600点に向けての対策におすすめなのが「英語リスニング無料学習館」です。
TOEIC600点を目指している方であれば、まずはこのサイトの問題を徹底的にやりこめば、リスニングのスコア向上につなげられます。
僕がTOEIC720点から900点オーバーを達成した時には、リスニング対策はディクテーションを中心に勉強していました。
その当時も「英語リスニング無料学習館」くらいのレベルの音声で、ひたすらディクテーションをやっていました。なので、TOEIC700点以上を目標にしていて、リスニングが伸び悩んでいる人にもおすすめできます。
英語リスニング無料学習館をおすすめする理由をまとめておきます。
- 無料で問題数も多い
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- TOEICのPART2形式の音声もある
ぜひ活用してみてください。
リスニング対策は学習法で効率が大きく変わります。やみくもに英語を聞き流す学習からは卒業して、効率的にスコアを上げていきましょう!